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こどもの病気|杢保小児科医院(もくぼしょうにかいいん)小児科・アレルギー科・予防接種

こどもの病気とケア

子どものマスク
 小さな子どもは免疫力が弱いため、ウイルス感染が心配な時にはお出かけも怖いですね。

 といっても子どもには外で遊ぶことも必要だし、こんなときだからこそ健診や予防接種などには行かなければいけません。そんなときの子どものマスク着用について考えてみましょう。

 どうして私たちはマスクをつけるのでしょう。思い浮かぶのは「感染しないため」ということばです。実は、ウイルスはとても小さく布や紙を通り抜けます。マスクで感染することを防ぐためには、かなり性能の高いマスクが必要です。一般的なマスクはかかることを防ぐより「自分がうつさない」ことが一番の目的となります。ウイルスに感染していても無症状や軽い風邪症状だけの事もあります。ですから、咳やくしゃみをした時に周りにウイルスを飛ばさない(飛沫を防ぐ)ことが一番の目的なのです。
(ですが、これが冬となると話は変わり、マスクをしている方が自分の息でマスク内の湿度が上がるため、局所の免疫力が上がり感染予防につながると私は考えています)

 また、日本小児科学会から乳幼児のマスクについてのこのような提言が出ました。

乳幼児のマスク着用には危険があります。特に2歳未満の子どもでは、気をつけましょう

 乳幼児は、自ら息苦しさや体調不良を訴えることが難しく、自分でマスクを外すことも困難です。また、正しくマスクを着用することが難しいため、感染の広がりを予防する効果はあまり期待できません。むしろ、次のようなマスクによる危険性が考えられます。

・呼吸が苦しくなり、窒息の危険がある。
・嘔吐した場合にも、窒息する可能性がある。
・熱がこもり、熱中症のリスクが高まる。
・顔色、呼吸の状態など体調異変の発見が遅れる。

 特に、2歳未満の子どもではこのような危険性が高まると考えます。

 子どもがマスクを着用する場合は、いかなる年齢であっても、保護者や周りの大人が注意することが必要です。感染の広がりの予防はマスク着用だけではありません。保護者とともに集団との3密(密閉、密集、密接)を避け、人との距離(ソーシャル・ディスタンス)を保つことも大切です。

 子どものマスク着用については、以上のことを参考に、年齢とTPOに合わせてご検討ください。
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