杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010


- 薬とうんちの色
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子供の便の色は食事の内容や病気の種類によって色々と変わったりします。便の性状は健康と密接に関連しているので色の変化も見逃せません。
薬で便の色が赤くなる代表は、抗生剤の「セフゾン」です。この薬は鉄分の多い食品と一緒になると腸の中で鉄イオンとキレート結合し吸収低下がおこり便を赤くします。実際の効果には問題がないといわれています。
鉄分の多い食品というと乳児のミルク(牛乳)や経口栄養剤があげられます。ミルクは毎日飲む事が多いので気になりますね。薬は飲まないと効かないので、場合によればミルクと同時に飲ませるのも仕方ないと思いますが、他のもので飲ませる事ができるならその方が好ましいでしょう。ミルクはできれば薬の後1〜2時間たってから飲ませてあげる方が良いでしょう。ただしこれは、この薬(セフゾン)の場合です。全てにあてはまるわけではありません。
他にも、鉄欠乏性貧血などで投与される鉄剤などは、便を黒くします。胃透視(上部消化管造影)で使われる硫酸バリウムは、そのまま便に排泄され便が白くなります。
いずれにしても、これらの薬による便の色調の変化は健康上特に問題なく、内服している間だけの事ですので心配はありません。