杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010


- 偏食・小食
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「偏食」というのは、摂れない栄養素が あることを言います。たとえば、野菜・肉類はほとんど食べないけれど、納豆は食べられるような時、納豆は“大豆”つまり野菜です。その上肉類と同じタンパク質です。こういう場合には偏食というよりは、好き嫌いと考える方がいいでしょう。
食べ物の好き嫌いは誰にでもあります。固い物が嫌いなら、形や食感を変えてみてはどうでしょう。野菜を細かくしてハンバーグやチャーハン・カレーに混ぜたり、ミキサーで果実と共にジュースにしたり。お菓子だって、大切な栄養源です。野菜を使った簡単なおやつを手作りするのもいいですね。(野菜をミキサーにかけて、蒸しパンに入れてみたり、果汁と混ぜてゼリーにしたり)子どもと一緒に作るとさらにおいしくなりますね。
こどもと言っても色々な時期がありますが、2歳前後のころは、自我が目覚めてくるため、大人の言葉に「イヤ」「いらない」と拒否してくる時期です。さあタイヘン!・・・ためしに、「食べたくないの?」と子どもさんの思いを受け入れるように声をかけてあげて下さい。そして、「これ食べたらママより大きくなっちゃうかなあ?」や、「お母さんはこれ大好きだなあ・・・おいしいね」など、それぞれの子どもさんに合った言葉を探してみて下さい。
そして、食事の時に何より大切なのは、楽しい雰囲気作りです。家族・友達などみんなで楽しく食卓を囲めば、いつもよりちょっと多く食べれたり、 嫌いなものも一口食べれるかもしれません。
食べる量は人それぞれです。たくさん食べる人もいれば、少食の人もいます。 『好き嫌いが多くて少食の人は、必ず栄養不良か』というと、そのようなことはありません。身体発育が良好であれば、まず、心配ありません。
集団に入れば、子どもはどんどん変わって行きます。いずれは、嫌いな物も食べるようになるでしょう。これからを、楽しみにしたいですね。