杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010


- 肌の色が黄色い:柑皮症(かんぴしょう)
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時々肌の色の黄色い子どもさんを見かけます。肌の色が黄色い事を心配されて受診される方も多くみられます。
こんなときは、子供さんの目の白目を見てください。黄色いですか?白いですか?
黄色ければ、やはり肝臓病を心配しないといけません。(その場合は早めに病院を受診するようにしてください。)白目が白ければ心配ありません。
皮膚が黄色いのは、食べ物や飲み物の影響だと考えられます。
子供の好きな食べ物や飲み物・・・みかん・オレンジジュース・赤い野菜ジュース。また、人参・カボチャ。これらのものにはベータカロテンが多く含まれます。その色が黄色なのです。これらの色素で肌が黄色くなる事を「柑皮症」といいます。
みかんや ベータカロテンはビタミンAの前駆物質で夜盲症や皮膚の乾燥を防いでくれます。また、活性酸素を取り除いたり、癌の予防にもなると言われ、ドリンクや健康食品にも多く含まれる傾向にあります。でも、摂りすぎると皮膚が黄色くなってしまいます。皮膚が黄色くなっても特に害はありませんが、多く摂り過ぎた結果ですので、少し控える方が良いかもしれません。
いずれにしても、柑皮症で黄色いのなら健康上は問題ありません。