杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010


- リンゴ病
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***リンゴ病って***
この可愛い名前の“リンゴ病”は、ほっぺたがリンゴの様に赤くなるのでそう呼びますが、本名は“伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)”と言う名前です。
***どんな病気?***
原因は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスで、頬が真っ赤になることで診断がつきます。
頬が赤くなる7〜10日前に風邪の症状(潜伏期約1週間のあと、発熱、倦怠感、咳・鼻水、吐きけ・下痢、関節痛など)がある事が多く、その時にはうつりますが、頬が真っ赤になった時にはもうつらないことがほとんどです。
発疹がでるのは頬だけではなく、1〜2日遅れて手や足・時には胸や背中にも網目状・レース状と表現される発疹がでます。この発疹は1週間位でひく事もありますが、その後も3週間程何回か出てくる場合や、一度出た発疹が長引くこともあります。
***こわくないの?***
このウイルスは色々な病気を引き起こす事がありますが、子どもがリンゴ病としてかかるのには、こじれる事はあまりありません。
大人がかかると関節炎や頭痛がひどくなる事もあります。この病気の一番嫌なところは、妊娠初期にかかると胎児に異常がでたり、流産したりする危険があることです。妊娠されている方は流行期十二分に注意してください。
“リンゴ病”は、はしか(麻しん)同様に一度かかるともうかからないのが特徴です。かかった事が分かった時点で、母子手帳の予防接種の後ろに記載するところがありますので書き残しておいて下さい。りんごの様なほっぺで可愛いので写真に残しておくのもいいでしょう。
“リンゴ病”は、大人になる前にかかっておきたい病気のひとつです。リンゴ病と分かった時にはうつらないのでしばらく頬が赤い状態を楽しんで下さい。