杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010
- 手足口病
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夏かぜには「手足口病」の他にも「プール熱」や「ヘルパンギーナ」など色々な病気があります。
手足口病はエンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどによって引き起こされます。症状はその名の通り、手と足と口に水ぶくれができます。手足の水ぶくれはつぶれる事も無く、痛みも無いのですが、口の中の水ぶくれは、つぶれて口内炎になります。お腹がすくのに口内炎が痛くて食べられず機嫌が悪くなってしまいます。このウイルスに効く薬は残念ながらありません。(ウイルスに、抗生物質は効きません。)そこで体の中でウイルスをやっつける力(免疫)ができるのを待つ事になります。
この間水分が十分とれれば乗り越える事ができます。水分が足りないと、脱水になり危険です。おしっこが極端に減ってきたら要注意です。また、まれに無菌性髄膜炎や脳炎を合併する事があります。症状は頭痛・嘔吐・痙攣等です。小さい子であれば、ひどく不機嫌になったり、ぐったりしたりします。そのような時は病院をもう一度受診しましょう。
エンテロウイルス・コクサッキーウイルス等が原因と述べましたが、この中にたくさんのウイルスがふくまれていて原因ウイルスはたくさんあります。そのため、一年に何回もかかってしまう事があります。毎年かかる事も考えられます。でも、それらは決して無駄ではなく、その子の免疫力アップにつながります。子どもたちは風邪をひきながら強くなります。夏風邪は毎年流行しますので、毎年かかったとしても一年一年軽くすむようになります。
手足口病は症状がとれてからも2〜4週間便からウイルスが排出されます。つまり、治ってからもうつる可能性があるのです。かかった後は保護者も子どもも、こまめに丁寧に手を洗うようにしましょう。