杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010


- 細菌性腸炎/食中毒
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こどもは何でも口に入れてしまう時期があります。すると、そこに付いていた“ばいきん”や“ウイルス”が口から入っていきます。でも、そのほとんどのものは、飲み込まれた時点で、消化液でやっつけられてしまうので心配ありません。ですが、たまたまタチの悪い“ばいきん”や“ウイルス”が入ってしまった時にはタイヘン! 病気になってしまいます。
ここでは、食べ物の事を中心にお話ししましょう。
***食中毒***
食中毒は以前は、サルモネラやO-157の様な“ばいきん”による物が問題とされていました。ところが最近では、ノロウイルスやロタウイルスに代表される“ウイルス”が大きな問題となっています。前者は暑い時期に多く、後者は、寒い冬に多く見られます。ですから、冬場の注意も必要になるのです。
***予防法***
“ばいきん”の多くは、肉類や卵の加熱が不十分だったり、それらを料理したまな板や調理器具などの消毒が不十分で他の食品を汚染してしまったり、という事が問題になります。ユッケや生レバなどのなま肉は、好きな方もおいでますが、たいへん危険です。食べない事をお勧めします。
一方、“ウイルス”では、その多くは風邪の様にかかりますが、よく世間を騒がせているノロウイルスはカキ等の2枚貝に多く含まれ不十分な加熱で、体内に入り、ウイルス量が少量でも発症します。
いずれにしても、
@ 調理の加熱は十分に行う。(新鮮でも生・半生では食べない)
A 肉類・魚介類に使用するまな板は、他の食材用とは区別して使う。
B 普段から手洗いをまめに、十分に行う。
以上が大切なポイントです。
おいしいものこそ安全に食べたいですね。気を付けて下さい。