杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010

こどもの病気|杢保小児科医院(もくぼしょうにかいいん)小児科・アレルギー科・予防接種

こどもの病気とケア

喘息の治療/吸入は体に悪い?
 大人も子どもも息苦しいのは辛い事です。

 吸入は元々喘息の治療ですので喘息の話を少ししましょう。

 喘息治療はこの20年で劇的な進歩を遂げました。20数年前には吸入はあまりしない方がいいと言われていました。当時の吸入液は心臓への負担が大きく動悸がしたり不整脈が出たりといった副作用が出やすかったからです。また、喘息は自分の気持ちが弱いから出る心の病気と思われていました。そのため、喘息の患者さんは苦しくても吸入してはいけないと言われ、その上自分の心が弱いから発作が出ると言われて非常に辛い思いをしていたのです。悲しい医療の歴史です。

 現在では、喘息の病態の解明や治療法が進歩し、「喘息は気道の炎症から起こるものできちんとした炎症をとる治療が必要」と言われています。薬も改良が進み心臓への影響もあまり心配しなくてよくなりました。

 こういった歴史から、昔の喘息治療だけを知っている方には、吸入は毒だと思われています。ですが、今は違います。吸入ほど安全な治療はないのです。なぜなら、吸入は薬が霧状になって吸い込まれ目的の気道で効果を発揮し、他の臓器には影響を与えないからです。その一方飲み薬は、薬が胃腸で吸収され血液とともに全身をめぐり、効いて欲しいところにたどり着いて効果を発揮する仕組みです。ですから他の臓器にも影響を与える事があるのです。

 吸入は現在では何より安全性の高い治療です。この吸入は (喘息様)気管支炎の治療にも使われます。喘息でない子どもさんが吸入しても毒にはなりません。必要であれば吸入もして、子どもが少しでも早く楽になるようにしてあげたいですね。

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